※キーボードに対する過激な発言があるのでご注意ください
※ネタ記事です
キーボード略歴
2020年より前
- ノートパソコンについているキーボード(JIS)
- 当然ブラインドタッチ未習得
2020年
- 一念発起しプログラミングを始めるためHHKB無刻印(USキーボード)を買う
- 泣きながらブラインドタッチを習得
- キーマップをいじり始める
2021年
- “マウスに手を伸ばす行為”が愚かしく思えマクロに手を出すも限界を感じ自作キーボードを作成することを決心
- keyball46に出会う
- 自作キーボードをカスタムし出す <- イマココ
第一章 HHKBとの出会い
2020年3月
アプリ作りをキッカケにプログラミングを始めるためHHKB無刻印(USキーボード)というキーボードを一念発起して買った。なぜノートパソコンに付いているキーボードでもプログラミング出来るのにHHKBを買ったのか?そう思うかもしれない。理由は簡単だ。かっこいいし何か強くなれる気がしたからだ。
今思うとここが全ての始まりだったのかもしれない。
正直いうと最初は地獄だった。今まで大学のレポートでキーボードを使ってきたとは言え所詮それはただのままごと。ホームポジションなんて意識していなかったし、当然使っていたのはJISキーボード。いきなりHHKB無刻印(USキーボード)に手を出すなんて無謀すぎた。そもそも手元をみてもアルファベットや記号は存在しない。あるのはホームボジションを知らせるための両人差し指のポチのみ。
無刻印のキーボードを使ってるとカッコよく見えるんじゃね?という気持ちやHHKBの値段が高くてここで引いたら勿体無いと思い鋼の意志でひたすら寿司打で練習をした。
そして数字キーは怪しいながらも無事ブラインドタッチを身につけたのだ。
このことにより作業効率が2倍になった。 作業効率2倍ということは、時給1000円の仕事を2倍早くすることで時給2000円にできとてもお得になるのだ。
第二章 “マウスに手を伸ばす行為”への疑問
2020年3月 ~ 2021年9月
ブラインドタッチを身につけた状態でHHKB無刻印を打つ行為はとても楽しい。まるで秋の草原を裸足で駆け回るようだ。ああ、素晴らしき静電容量無接点。無刻印なのでキーマップでエンターの位置を自由に変えても違和感がない。
しかし、一抹の不安を覚える瞬間があった。そう“マウスに手を伸ばす行為”だ。どんなにショートカットを覚えようと、どんなにマクロを使いカーソルを動かそうとしてもマウスに手を伸ばさないといけない時が人にはある。その瞬間、両人差し指はホームポジションのポチから離れる。明らかに無駄な動きなのである。
そのことに気づいた頃から、人類が4足歩行から2足歩行に移行したように人間に合わせてキーボードも進化すべきだ。そう強く思うようになったのである。
第三章 HHKBとの別れ、keyball46との出会い
2021年9月
“マウスに手を伸ばす行為”への苛立ちがピークに達した時、自作キーボードと出会った。HHKBで進化が止まっていた自分にはとても刺激が強い世界だった。そんなキーボードの中には本体が分離していたり、キーが60%よりも少なく40%しかないものあった。作り手の思想をそのまま形にしたようなキーボード達を目の当たりにして僕はHHKBに別れを告げた。
初の自作キーボード。右も左もわからないが後悔はしたくないと思い、遊舎工房の棚で一際輝いていた40%分離トラックボール付きキーボードのキットを買った。そうそれこそがkeyball46だった。

はんだごての握り方すらしらず初めはとても苦労したが、公式の作り方の説明がとても親切だったこともあり割とすんなり作成できた。

自作キーボードを作成して初めに思ったこととしては、既製品のキーボードのクオリティが高いこととその値段が安いことだ。自作キーボードには作る手間がかかるだけでなく、作るまでの値段が部品選びによってはHHKBを余裕で超える。
初めは格子状になったキー配列やレイヤー構造になれず、keyball46で作業を行うと従来の作業速度の1/2になったが慣れるに従ってHHKBでの作業速度を超え、”マウスに手を伸ばす行為”がなくなった快適感、分離による肩こりの軽減、キーが40%と少ないことによる手首の動きの軽減を手に入れた。PCで作業をするたび溢れ出す万能感。寝っ転がって手を放り出しても作業ができる。そして僕は完璧にHHKBに別れを告げた。
第四章 自作キーボード沼へようこそ
2021年9月 ~ 現在
人間は常に進化し強くあり続けないといけない、そう僕は思う。日々鍛錬し道具も当然自分の体にあったものを使うべきだと思う。
アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。
馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。
HHKB公式サイトより: https://happyhackingkb.com/jp/
現代におけるキーボードとは、馬の鞍なのだ。常にキーボードを自分の手に合うように、打鍵感が向上するように、疲れにくくするようにアップデートしていかないといけない。そんな憧れを留めてはならない。その一心で日々キーボードをアップグレードしている今日この頃である。
